長寿王国沖縄はこの方のおかげ「ワーターワース女史」③マラリアとの戦い

皆さんは、マラリアという病気をご存知でしょうか?

マラリアは、熱帯から亜熱帯に広く分布するマラリア原虫による感染症であり、雌のハマダラカが媒介するマラリア原虫が原因で、蚊に刺されてマラリア原虫が体内に入ると、約1週間から4週間程度の潜伏期間を経て、発熱や悪寒、頭痛、関節や筋肉の痛み、関節痛、筋肉痛、嘔吐、下痢といった症状が現れて、脳や内臓に合併症を引き起こすこともあります。

防蚊対策のほか、予防薬や治療薬もありますが、熱帯熱マラリアでは発症から24時間以内に適切な治療を施さないと重症化して、死亡することもあります。

戦前から結核やマラリア、フィラリアなどの感染症が蔓延していた沖縄では、戦中は戦争マラリアで多くの人がなくなり、戦後も大きな問題となっていました。

そこでワーターワース女史やその教え子の看護婦たちは、マラリア撲滅を目指し、沖縄本島の各地から離島にまで足を運び、感染症の撲滅と現地の医療事情の改革に務めました。

感染症の罹患を恐れずに離島に向かう看護婦に対し、米軍も専用機や将校宿舎を提供するなど、その活動を支援し続けたとされています。

その結果、米軍政府と普天間基地を拠点とした米軍防疫部隊の尽力で1960年代前半に沖縄のマラリアは全て根絶されました。

しかし、この素晴らしい功績を沖縄のほとんどの人は知りません。

学校でも教えないですし、地元メディアも大きく取り上げることはないからです。

基地が色々な問題をはらんでいることは事実ですが、このような沖米の友好の証、米軍の貢献も多くの方に知ってほしいと考えこの3回の記事を書きました。

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